インプラント治療

インプラント

むし歯や歯周病、ケガや病気などが原因で失われた歯を補うのがインプラント治療です。インプラントはあごの骨に直接、人工歯根(インプラント体)を埋め込むので天然の歯に近い状態でよく噛めて、見た目も自然で美しいというメリットがあります。

このような方におすすめ

  • 入れ歯が合わなくて痛みや違和感がある
  • 入れ歯だと食べ物がよく噛めない
  • 入れ歯にしてから発音や発生がうまくできない
  • 健康な歯を削りたくない
  • 見た目が自然で美しい治療を選びたい
  • 長持ちする治療を選びたい

インプラントとはどんなもの?!

インプラントとはどんなもの?!

本来、「インプラント」とは体に埋め込む人工の部品の総称です。では歯科治療におけるインプラントとは具体的にどんなものなのでしょうか。

歯科用インプラントは以下、3つのパーツで構成されています。

  • あごの骨に埋め込むネジのような歯根部にあたるインプラント体
  • インプラント体と上部構造である人工歯をつなぐ支台であるアバットメント
  • 歯の代わりとなるセラミックやハイブリッドレジンなどで作る人工歯

実際の治療では、まずあごの骨にチタンでできたインプラント体を埋め込みます。そしてインプラント体があごの骨と結合したら、アバットメントと人工歯を取り付けるというのがおおまかな治療の流れになります。

インプラント治療は誰でも受けられる?!

あごの骨が完成する20歳くらいから通常の健康状態であれば、どなたでも受けることができます。ただし、歯周病やむし歯がある方は先に治療を行いお口の中の衛生状態を整える必要があります。

なお、インプラント体を埋め込むあごの骨がなんらかの原因で吸収されて骨の密度が少なくなっている方は、事前にあごの骨を補う治療が必要なこともあります。また、治療中の病気がある方は事前にご相談ください。

当院のインプラント治療の特徴

特徴① 4Sコンセプト

~ Short.Simple.Small.Safeのインプラント治療~
~短期間治療、シンプル、最小限、安全のインプラント治療~

当院では「4S」コンセプトに基づき、患者目線のやさしいインプラント治療を行っています。4Sとは4つのSからなる「簡単な方法で(シンプル)、歯ぐきを切り開くことなく(スモール)、短期間で(ショート)、安全に(セーフ)」治療を行うことを意味します。インプラントをはじめ、その他の治療や処置においても、患者様目線に立ち、患者様の体の負担を低減できるような治療に取り組んでいます。

特徴② 体にやさしい究極のメタルフリーインプラント

~ジルコニアインプラントにも対応~

当院のジルコニアインプラントは、骨に埋め込む土台(人工歯根)からすべて金属を使っていないオールジルコニアのインプラントです。従来のチタン製のインプラントは、アレルギーを起こしにくいと言われていますが、将来的に必ずしも起こさないという保証はありません。また、金属は頭痛・めまい・耳鳴りなど、さまざまな全身症状の原因にもなり得る素材です。
当院のフルジルコニアインプラントは、アレルギー体質の方にも、健康志向の高い方にも、体にやさしい治療を受けていただけます。

特徴③ その日のうちに噛める

即時荷重~手術当日に仮歯が入る治療法~

前歯であればインプラントオペと同時の仮歯装着。奥歯でも、骨の状態が良ければ、オペの1週間後の仮歯装着を行っております。

特徴④ 腫れ痛みの軽減

抜歯即時インプラント~抜歯したその日にインプラント~

抜歯と同時にインプラント埋入する利点 

  • 1.治療期間がかなり短くなる
  • 2.外科手術の回数が1度で済む
  • 3.痛みや腫れが少ない
  • 4.骨造成の必要がなく経済的

その名のとおり、抜歯したその日にインプラント手術を行うため、外科処置 は一回になり、治療期間が大幅に短縮され、インプラント手術を受ける患者 様の身体的・肉体的負担が軽減されます。また、歯肉の形も維持しやすく、 抜歯直後にインプラントを埋め込むことで、手術時の傷の回復が早まる事が期待されます。

特徴⑤ ドイツのシロナ社のCTと術前3Dシュミレーションによる精査

当院のシロナ社のCTガリレオスは世界最小レベルの被ばく線量で身体に優しく、インプラント埋入前には術前3Dシュミレーションによる高度な診断が可能となっています。 

特徴⑥ 難度の高い症例でも対応

骨がないとインプラントを断られた方も多いと思います。
インプラントを行う際、狭く細い骨に対しては、スリットを入れ、そのス リットを広げていくことで骨幅を拡大させ、術後の痛みや負担も少なくイン プラントを入れることができます。(スプリットクレスト)
また上顎の骨の厚みが足りない場合は、インプラントを埋め込むところに、 骨の素となる人工骨を入れ、上顎洞の粘膜を押し上げることで、骨の厚みを 増し、術後の痛みや負担も少なくインプラントを入れることができます。(ソケットリフト) 

ジルコニアの特徴

主にジルコニアと言われる素材は、酸化ジルコニウム(ZrO2)を主成分とするジルコニアセラミックスのことを差し、セラミックスの中で最も硬いと素材と言われ、人工のダイヤモンドとしても知られています。また、耐熱性にも優れておりスペースシャトルの断熱保護材にも使用されています。
歯科においては、強度や透明感を活かして被せ物やブリッジに使われています。

ジルコニアインプラントのメリットとデメリット

メリット

  • 金属アレルギーの心配がない
  • 高い強度
  • 歯垢(プラーク)が付着し難い
  • 生体親和性に優れている
  • 審美性に優れている
  • 電磁波の影響を抑えられる

デメリット

  • あごの骨への負担が大きい
  • 治療費が高くなる

※Z-systemインプラントを使用しています。詳細はこちら

※ジルコニアは未承認医療機器になります。詳細はこちら

インプラント治療の流れ

インプラント治療の際に行うべきなのは、インプラントを埋め込むことだけではありません。
虫歯や歯周病などの歯の病気や噛み合わせの異常なども併せて総合的に治療を行う必要があります。

インプラント治療の流れ

当院では、診断と精密な検査を行った上でどのような治療が可能かご提案いたします。抜歯後、期間を置いてからインプラントの埋入を行う通常の治療と、抜歯後、すぐにインプラントを埋入する即時埋入の2つのパターンをご紹介いたします。

1検査

歯を失った原因を突き止め、治療に必要な基礎資料を収集します。 また、レントゲンや口腔内の撮影、歯周病の進行度合いの測定、歯肉の状態なども検査します。当院ではインプラント治療を行う前に先端CTスキャンによるCT撮影で充分な術前診査を行い、より安全に治療しています。

2診療、診断、治療計画の説明

基礎資料の内容を基にして総合的に診断を行います。ここで患者様の希望(機能・審美・費用・時間など)を聞き、疑問や質問にお答えします。その後、総合診断を基にして治療計画を立てます。治療計画は患者様に丁寧に説明し、ご理解をいただいてから治療に取り掛かります。事前に、CTにてインプラントのシュミレーションを行います。

3インプラント埋入

CTを用いた3D画像による診断・治療計画のうえでのインプラント埋入オペ(より痛くなく、より 確実に) 術前、術中、術後、いつでも院内にてCT撮影でき安心で安全にインプラント治療が受けられます。

4治療期間

インプラントが骨と結合するまでの治癒期間を設けます。 患者様の骨の状態によって仮歯を入れ、即日から噛むことも可能です。 特に前歯へは必ず仮歯を入れ見た目の回復をします。

5上部構造の接着

患者様の噛み合わせや歯の色及び審美性をチェックしながら作製し、装着します。

6メンテナンスとリコール
治療によって得られた歯を長期的に維持・安定させるには、患者様ご自身による日々のブラッシングと、衛生士などのプロによる定期的なメンテナンスが必須です。定期的な咬み合わせのチェックも不可欠です。

負担の少ないあなたにやさしいインプラント治療

従来のインプラント治療には、チタンが持つ生体親和性を利用して骨と結合させる方法を採っていました。
ただ、この方法は、初期固定がないと骨とチタンが結合しない可能性も考えられます。
そんな危険性を改善するために作られたのが、骨とチタンとの結合を強化する 「HA(ハイドロキシアパタイト)」をコーティングした「HAインプラント」なのです。

HAインプラントとは?

HA(ハイドロキシアパタイト)とは歯や骨を構成する成分のことを指し、そもそも歯のエナメル質は97%、象牙質は70%がHAで構成されています。
虫歯の初期症状はエナメル質が溶け始めることですが、HAは唾液中のミネラルイオンに作用してエナメル質を再石灰化させ、虫歯の進行を止める作用があるのです。その成分が使用されているからこそ、HAインプラントは高い治療成功率を可能にしています。

従来のインプラント HAインプラント
結合形成 オッセオインテグレーション(機械的結合) バイオオインテグレーション(化学的結合)
治療期間 6〜12ヶ月 2〜6ヶ月
初期固定 必要 必ずしも必要ではない
適応症例 骨質が悪いと結合しにくい 骨の状態が多少悪くても治療可能

一度インプラントを断られた方へ

インプラント治療を行う際、上顎と下顎では難易度が異なります。上顎の上部に当たる頬の骨の中には大きな空洞「上顎洞(サイナス)」があり、この影響で上顎の骨は下顎の骨よりも薄くなっているのです。そのため、インプラント治療は一般的に下顎より上顎の方が難しくなっています。
上の歯のインプラント治療は、薄い上顎の骨にインプラント本体を埋め込まなければなりません。そのため、骨にインプラント本体を埋め込むだけの厚さがなければインプラント治療は不可能だったのです。それを理由に治療を断られた方も多いことでしょう。しかし、現在では上顎の厚みに関わらずインプラント治療を可能にする技術が開発されました。
上顎の骨の厚みが足りない場合に採られる治療法です。インプラントを埋め込む場所に骨の素になる物質(自家骨など)を入れ、上顎洞を覆う粘膜を少しずつ押し上げます。これによって骨の厚みを増すのです。

スプリットクレスト

骨が薄い時には幅を広げてインプラントします。

GBR

骨や歯肉がない時には、骨と歯肉を作ってインプラントします。

ソケットリフト

上顎洞まで距離のない時には上顎洞底を挙上し、 インプラント埋入します。

即時埋入治療が可能な場合

術前検査の結果、即時埋入が可能と診断された場合の流れを紹介します。

インプラント即時埋入治療の流れ

歯科用CTを使ってインプラントのシミュレーションを行います。3D画像を元に診断し、治療計画を立てた上でインプラント埋入手術を実施。通常の埋入手術とは異なり、歯ぐきを切開しないので治療後の痛みも抑えられています。

この際、インプラント体とあごの骨の結合を妨げる炎症部分は掻爬(そうは)します。その後、インプラント体を埋入して、周辺に骨を補うための人工骨を充填。術後、CTでインプラント埋入角度や深さが的確であるか、インプラント周辺の骨が十分に補えているかどうかを確認後、事前に作製しておいた仮歯をインプラント窩に装着します。

通常の治療が必要とされた場合

術前検査の結果、通常の治療が必要と診断された場合の流れは以下の通りです。

インプラント通常治療の流れ

抜歯後にできた穴が治癒した後、インプラント埋入手術を行います。 手術は骨の状態によって、1回で行う方法と2回に分けて行う場合があります。なお、抜歯をせず、すでに歯がない部分に関しては、即時仮歯を装着します。

1回法
インプラント体を埋める部分の歯ぐきを切開して骨を露出させます。骨に極細のドリルで穴を開けインプラント体を埋入したら、骨と結合するまで3~5カ月待ちます。その後、結合が確認されたらアバットメントを装着し、人工歯を取り付けます。
2回法
1回法と同様にしてインプラントを埋入した後、インプラントにカバーを装着します。切開した歯ぐきを縫合して1回目の手術は終わりです。その後、インプラントと骨が結合するまで3~6か月待ちます。2回目はカバーの上の粘膜を切開し、仮のアバットメントを装着します。2~3週間後、アバットメントを装着し、人工歯を取り付けます。

医療費控除

インプラント治療は、医療費控除の対象となります。毎年3月の確定申告で医療費控除の手続きを取れば、所得税控除と翌年の住民税減額という形で治療費の一部が戻ってきますので、領収書等は保管しておくようにしましょう。

インプラント治療と
その他の補綴治療(入れ歯・ブリッジ)との違い

インプラント治療 ブリッジ 入れ歯治療
(保険適用)
入れ歯治療(自費)
概要 歯がない部分のあごの骨に人工歯根(インプラント体)を外科手術で埋入。その上に人工歯を装着する 失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、橋を渡すように留め金をかけて義歯を装着する 隣接する歯に留め金を使って、取り外し可能な人工歯を装着する ①インプラント義歯(上下に4本のインプラントを埋入して口内全体を固定式の義歯にする)
②金属床(骨格部分をチタンなどの薄い金属で作ったもの)
③スマイルデンチャー(金具がなく歯肉と似た色調の素材で作られたもの)
メリット ・自分の歯のように噛める
・審美性が高い
・あごの骨に固定するので安定している
・健康な歯への負担がない
・取り外す手間がない
・治療費が安い
・しっかり噛める
・治療期間が短い
・取り外す手間がない
・審美性の高い材質を使うこともできる(自費)
・治療費が安い
・治療期間が短い
・失われた歯が多い場合も一度に治療できる
・取り外して洗浄できる
・作製後の調整がしやすい
・審美性が高い
・取り外して、入れ歯を洗浄することができる
・インプラント治療よりも短期間で治療ができる
・食べものの温度を感じやすい(金属床)
・違和感がない
デメリット ・治療費が高い
・治療期間が長くなることがある
・治療後も定期的なメンテナンスが必須
・医師の技術で治療結果が左右されることがある
・健康な歯を削る必要がある
・隣接する歯のかぶせ物があれば外す必要がある
・保険適用のブリッジは審美性に欠ける
・人工歯の下に食べ物が詰まりやすい
・インプラントに比べると噛む力が劣る
・ブリッジをかけている歯に負担がかかり、歯が削れたり破損する可能性がある
・思い切り噛めないことがある
・安定感に欠けるため、外れてしまうこともある
・装着時に痛みや違和感が出ることがある
・発音しづらくなることがある
・毎日、外して手入れをする必要がある
・審美性に欠ける
・食事の温度を感じにくい
・インプラントよりは咀嚼力に欠ける(金属床・スマイルデンチャー)
・保険適用の治療の場合は、審美性に欠ける
・落としたときに壊れやすい(金属床)
治療期間
3~6ヵ月前後

2週間~1ヵ月

1~3ヵ月

1~3ヵ月
治療費(税込)
45万円~〇〇万円/本

〇万円~〇万円/本 保険適用も可能。治療費が安い

20万円~〇〇〇円 ※治療の範囲が広い場合はインプラント治療よりもお手頃。保険適用の入れ歯もある

20万円~〇〇〇円
※治療の範囲が広い場合はインプラント治療よりもお手頃。保険適用の入れ歯もある
咀嚼力
最大35=40kg

最大21=25kg

最大10=12kg

最大10=12kg
隣接する歯への影響
全くない

健康な歯を削る必要がある。また、長期間使用すると両隣の歯に負担がかかる。
失われた歯の本数が多いときは対応できない
△ 留め金をかけるために健康な歯を削ることがある
留め金をかける歯が破折することがある
あごの骨が痩せる
△ 留め金をかけるために健康な歯を削ることがある
留め金をかける歯が破折することがある
あごの骨が痩せる

インプラント治療のメリットとデメリット

メリット

  • 自分の歯と同じようにしっかり噛める
  • 健康面と精神面の向上につながる
  • 痛みや違和感がない
  • 残っている健康な歯に負担がかからない
  • 見た目が自然で美しい
  • アゴの骨が痩せるのを防ぐことができる
  • 入れ歯のように取り外す手間がない

デメリット

  • 自費診療となるため治療費が高額
  • 一般的な歯科医院では治療が受けられないことがある
  • 骨の状態によっては治療期間が長くなる
  • 外科手術が必要
  • 治療後のメンテナンスが欠かせない

インプラントの耐久性

インプラント体に使用されるチタンや人工歯のセラミックは腐食しないため、むし歯になることはありません。定期的なメンテナンスを行った場合、インプラントの10年後の生存率は90%と言われています。

しかし、天然の歯が歯周病になるのと同じようにインプラントも「インプラント周囲炎」にかかることがあります。悪化すると周囲の骨が溶けてインプラントが抜け落ちてしまうことも考えられます。

インプラントを長持ちさせるためには歯みがきなどのセルフケアと、定期的な歯科医院でのメンテナンスが非常に重要と言えるでしょう。

インプラント治療の費用

インプラント1本あたりの費用 内訳
検査(CT含む)・診断料 11,000円
上部構造(人工歯・かぶせ物) 330,000 円/本
骨造成 症状によって異なりますので、詳細は担当の医師にご確認ください。

※上記は税込表記です。
※インプラント治療は保険が適用されないため、すべて実費の自由診療となります。

アプラスデンタルローン

当院では「(株)アプラス」と提携しており、分割制度「アプラスデンタルローン」を導入しております。保険外診療となるインプラント、矯正治療、審美治療などの治療費にWebからのお申し込み手続きだけでご利用いただけます。最高で84回払いが可能です。

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